車内散策-CRH商務座サービス編
※紹介するサービス内容は2012年6月の京滬高速鉄道(上海〜北京G2次:上海局担当)のものです。他エリア管轄の列車や、短距離路線等ではサービスが異なったり省略されるものもあります。
乗車前サービス
上海虹橋、北京などではVIP専用待合室があります。
入口でチケットを見せて入ります。
ソフトドリンク、コーヒー、数種類のお菓子は全てフリー。ただし利用客が少ないのか最低限の営業です。
改札は列車別で始発駅は約20分前、途中駅は5〜10分前に開きますが、特に案内はありません。
改札は基本的に自動改札ですが、横にVIP優先改札(手動)があります。(改札なし入場でも、下車時は改札通過可能&きっぷは手元に戻る)
乗車時には入口で乗車券を見せると服務員が席まで案内してくれます。
↓(左)上海虹橋駅VIPラウンジは空港寄りの上層階、(右)サービスコーナー(コーヒーサーバーは空でした)
↑(左)待合室エリア他の利用者はゼロ、(右)PCコーナーは電源OFF
↓VIP専用の優先改札(床の赤い矢印)
↓商務座が連結されているのはCRH380AL(左)とCRH380B(右)
シート
新幹線並の横幅に、回転可能なシェルフラットシートが2+1で並びます。
8列あり、通常の大窓車1枚分を1列で利用します。
CRH380AL/CRH380Bともに座席は同じイタリア製。
オーディオ設備、パーソナルモニタ、肘掛け部分に220Vの電源があります。
テーブルは肘掛け収納折り畳み式
レッグレスト部分の先端は、広げると足置きになるタイプで、約180センチ程度の体系まで考慮されている。(それ以上の場合は足置き広げなければ対応可能)
↓(左)商務座全景、(右)2人掛け、CRH380Bは窓枠に物を置けない
↑(左)フルフラット状態、CRH380ALは窓枠に物が置ける、肘掛け部白シールが電源、
(右)向合わせにしてフルフラットにすると干渉する
↓(左)コントロールパネル、服務員呼出ボタンあり、(右)フラット状態の風景、車窓眺めるなら少し背を上げる方がよい
↑(左)座った感じ、前のポケットにスリッパがある、
(右)先頭車にも2席だけあり、乗客操作で運転室ガラスが透明になる。
↓(左)パーソナルモニタ、(中)起動時画面のボタンを押す、(右)映画、音楽、テレビがある
↓↓(左)映画メニュー、(中)更にボタン押すと詳細コンテンツと説明、(右)音楽メニューは、C-POP、教典、海外音楽
↑(左)音楽再生画面、(中/右)中国鉄路宣伝番組
シートサービス
乗車後に、ウェルカムドリンクと金の皿にのった布おしぼり、その後もう1回飲み物サービス、以降は自由に飲み物注文可能。
コーラ、暖かいお茶(ジャスミン茶?龍井茶?)、ジュースなどあり。冷たいものはなく、常温。カップはロゴ入りのプラスチックか紙製。
お菓子は、箱でクッキーの詰め合わせが配布されました。
持ち帰り可能アメニティは、スリッパ(席設置)、ロゴ入りエチケット袋(飛行機のようなもの)、アイマスク
持ち帰り不可アメニティは、クッション(席設置)、イヤホン、毛布
マガジン、新聞のサービスもあります。
Wi-Fiについては、「CRH2」「CRH380」などが飛んでいますが、接続できません。
ミールサービスは、食事時に出ます。スープは2種類から選べ、事前に聞きに来ます。食堂車でも発売している「黒椒牛排蝦仁弁当」(40元)です。
窓側の席で寝ている人を見つけると、服務員は前後の席にまわってカーテンを閉めたり、通路側の人をすり抜けてブランケットをかけてくれたりと、予想以上にきめ細かなサービスで感心してしまいました。
↓(左)レンジは弁当温め用、(右)サービスの茶菓子
↑弁当は箱入り、中身はレンジでチンする弁当、見た目に比べて美味しい。左下から漬け物、インゲンにんじん炒め物、肉、エビの入ったミックスベジタブル風、ピリ辛漬け物。
↓(左)アイマスクとブランケット、(右)Wi-Fiスポットには接続できるが、ネットには繋がらない。
上海〜北京1318kmの料金:1750元(約23000円)、二等座の約3.1倍
上海〜南京301kmの料金438元(約5700円)、二等座の約3.1倍
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