肥薩線は、川内経由の海岸線ルートが開通するまで、門司〜鹿児島を結ぶ鹿児島本線であった歴史ある路線である。現在の肥薩線は、山岳地帯を越えるローカル線となっているが、レトロな駅舎が多数残っている。九州新幹線鹿児島開業でこれら駅舎が美しく整備されたが、その中でも特に脚光を浴びる嘉例川駅を訪れてみた。
↑駅舎
鹿児島中央駅から特急らしくない黒漆特急「はやとの風」に乗車する。車内は木を多用した水戸岡氏らしいデザインが展開されている。日豊本線を鹿児島湾と桜島を望みつつ隼人まで進み、肥薩線へ入った最初の停車駅が目的の嘉例川駅である。
↑ホーム側駅舎
木造の駅舎の柱には「かれいがわ」の懐かしい青看板が掲げられている。現在は無人駅であるが、駅事務室内も外から見え、しっかりと整備されていた。土日は駅舎内に土産屋が出るようで、嘉例川駅の観光化も進んでいるようである。
↑「隼人の風」嘉例川停車中
ホーム上には松の木が美しく剪定されており、駅舎のよいアクセントとなっていた...。
↑駅事務室内
嘉例川駅は、鹿児島空港の最寄り駅です。直線距離だと2.5kmほどですが、出発到着ロビーは、滑走路を挟んだ反対側のため、徒歩だと約5km70分程かかります。空港〜嘉例川付近までの路線バスもあります。
↑ホームから吉松方を望む