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土合駅

モグラ駅の代表駅
2000/3散策 上越線

上越線の難所、上越国境の山中に、土合駅があります。上り線(高崎方面)のホームは何の変哲もない山間駅ですが、下り(新潟方面)線のホームは、地下82メートル、階段を486段も下りた「モグラ駅」です。また、上下線のホームの間の移動が一番かかる駅です。

上越線開業時は、単線でした。この区間は急勾配のため、ループ線を設けて標高を稼いでいました。開業後は、新潟への最短ルートということで、重要な幹線に成長し、複線化することとなり、勾配をさらに緩和するために、湯桧曽から土樽に全長13.5キロの新清水トンネルを掘りました。このトンネルを掘るときに、地質を調査するためなどで土合駅から掘ったトンネル(斜坑)を利用して階段を作り、このトンネル内に土合駅のホームを作ったために上下線が離れてしまいました。


↑駅舎

駅舎内に入ると、待合室があり、登山カードなどがおいてある。「下りホームまで10分かかります」の注意書きも随所に見られます。

無人の改札を抜けると、右が地上ホーム方向の通路、そして左がトンネル駅だ。左へ曲がると、通路があり、また左へ。ここで、通路が湯檜曽川と国道の上をまたぐ。この通路は、電灯は付いておらず、更に窓まで雪に埋まっていたため、昼というのに薄暗い。通路の先の木戸には「お疲れさまでした。(階段数462段)...」と書いてあります。この辺りから、トンネルから風を感じます。


↑階段と駅舎間にある薄暗い通路

風よけの壁の先に、ホームにつながる長い階段。何の装飾もないコンクリートの空間である通路階段は、5段おきに踊場がつき、途中には椅子もあります。


↑階段

ホームは駅というよりは普通のトンネルといったほど何もありません。床、壁、天井までコンクリートです。小さな待合室と便所の他は蛍光灯が少しついているだけで薄暗く、10両ぐらいの長さのホームがあるが、両端の方は真っ暗。

◆ひとくちMEMO

列車は1日5往復と不便です。よって、水上から谷川岳ロープウェー行きのバスを組み合わせるのがいいでしょう。バスは結構走っています。ここを探検した後は、谷川岳を観光(ロープウェーの駅まで徒歩7分)し、水上温泉で温泉に浸かるというのもいいでしょう。


↑ホーム


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